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介護現場における言葉づかい

施設介護でも訪問介護でも、同じ利用者様と接する回数が増えるとお互いの距離が縮まったと思い込み、馴れ馴れしく接していることがよくあるようだ。馴れ馴れしいと感じる接し方には、友達言葉で会話することも含まれる。友人や家族など、親密な関係の人に使う友達言葉は、砕けた言葉遣いをしても崩れない人間関係を築いている相手に対する言葉遣いであり、一見オープンなコミュニケーションをとっているように感じられるが、介護現場では、使用頻度に気をつけてほしい。 例えば、「Aさん、ご飯だよ」「Bさん、お風呂だよ」と、特定の利用者様に友達言葉で話しかけるのは、フレンドリーに接しているつもりでも良い印象を与えないことがある。利用者様のご家族や訪問者の方がその場に居合わせたりした場合は、遠慮がなくぶしつけな人間だと勘違いされてしまう可能性がある。業務に関することは、敬語を使用することが大事だ。「Aさん、ご飯だよ」は、「A様、食堂までご案内します」、「Bさん、お風呂だよ」は「B様、お風呂の準備が整いました」というように、利用者様に対して、介護職員として節度のある態度と敬意の気持ちで接することが大切だ。 介護施設では、温かみのある雰囲気作りは大切だが、利用者様との関係のみでなく、周りの人の気持ちにも配慮する接遇マナーが重視されるのだ。利用者様に対する介護士の思いは、言葉を通じて伝わる。利用者様を敬う言葉を使って、おもてなしの気持ちで接することが丁寧な介護をする上では欠かせないのだ。